¥638,800(1台、1989年発売)
Technical Aucio Devices(TAD)の設計思想を継承したユニットを使用し、このユニットのポテンシャルを引き出すシステムとして、バーチカルツインシステムを採り入れたスピーカーシステム。
S5ではホーンを中心に上下にウーファーを配したバーチカルツイン・システムを採用しています。
このシステムでは2つのウーファーの音響エネルギーが中央に集中してホーンの軸上と一致するため、低音域から高音域までがホーンを中心とした仮想同軸となり、音像の定位感を向上させています。
さらに水平方向の指向性にも優れていると共に、ウーファーのレスポンスの速さによって歯切れの良い低音を得られるなどの特長を得ています。
低域には新開発の25cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。
アルニコマグネットを使った磁気回路と軽量振動系を組合わせることで、小音量から大入力までバランスを崩さないリニアリティを確保しています。さらに振動支持系の初動感度を徹底的に高めたことで、従来難しいとされていた微小音量時のバランスを改善しています。
また、特殊なエージングコーンとリニアリティの良い振動系の組み合わせによって経時変化に強い設計となっています。
高域にはドライバーユニットと木製ホーンを組合わせたホーン型トゥイーターを搭載しています。
ドライバーユニットには、磁束密度18,000gaussに達する強力なアルニコ磁気回路と直径4.8cmの軽量で高硬度なベリリウム振動板を採用しています。
ホーンにはドライバーユニットの広帯域特性を発揮させるために新開発されたウッドホーンを採用しています。材質に音色に優れたイタヤカエデを使用し、ハンドメイドによって仕上げられており、広帯域における高感度化と指向性のコントロールという課題を解決しています。
ネットワーク部とユニットの接続には、端子を経由せずダイレクトにカシメ圧着配線を施しています。特にウーファーユニットは錦糸線までもハンダを用いずにカシメ接続を行っており、さらに各ウーファーに対してそれぞれ専用の回路を使用することで、ウーファー間の逆起電力相互干渉を防止しています。
また、チョークコイルや配線コードには無酸素銅ワイヤーを使い、各素材やコードには振動対策を施すことで、共振や鳴きをコントロールしており、さらに、各素子、配線コードのクロストークが悪影響を及ぼさないように配線にも配慮し、ネットワークへの入力はダイレクトで均一に信号が伝わるラジアル給電方式をとっています。
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型・防磁設計(EIAJ) |
使用ユニット |
低域用:25cmコーン型x2 高域用:ホーン型(4.8cmドライバー+ショートホーン) |
再生周波数帯域 | 25Hz~22kHz |
クロスオーバー周波数 | 1.2kHz |
最大入力 | 300W(EIAJ) |
定格入力 | 100W(EIAJ) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 93dB/W/m |
外形寸法 | 幅370x高さ1210x奥行586mm |
重量 | 85kg |
付属 |
キャッチキャップx4 端子保護キャップx1 手入れ用ワックスx1 スペーサーx8 |