440,000(1台、1981年発売)
¥470,000(1台、1983年頃)
¥420,000(1台、1988年頃)
¥310,000(1台、1998年頃)
4435と同じの設計思想で開発されたバイ・ラジアルホーン搭載スピーカーシステム。
バイ・ラジアルホーンは、JBLプロフェショナル・デヴィジョンが数年にわたって研究開発してきたホーンで、2つのラジアルホーンをクロスさせたユニークな形状を採用することで従来のホーンの問題点を解消しています。
このホーンの開発ポイントは、ドライバーの作動全帯域(1kHz~16kHz)で水平・垂直方向の指向性パターンが一定している点、クロスオーバー周波数でウーファーと同じ拡散角度を持つ点、開口部を改善することで第2次高調波歪を低減する点、ホーンを短くすることでドライバーとウーファーの位相特性を合わせる点という4点がありました。
バイ・ラジアルホーンではその形状によって水平・垂直方向の指向特性は100゜x100゜を実現しており、軸上・軸外での音圧レベルもフラットにしています。さらに指向性を厳密にコントロールすることでクロスオーバー点でウーファーと同一の拡散角度を持っています。
また、スロート部を細長いディフラクション・スロートとすることで水平方向の拡散に十分な狭い幅としているほか、急激な開口部のホーンをレゾナンスの低い硬質素材で作ることで第2次高調波歪を減少し、ホーン奥行きも短くしています。
低域には38cmコーン型ウーファー2235Hを搭載しています。
2235Hは、2234Hと同様にポールピース周囲にJBL独自のフラックス・スタビライジング・リングを取り付けて第2次高調波歪を減少したもので、35Hzで-3dB減衰し27Hzまで150Wの入力が可能となっています。
高域にはドライバー2421Aとバイ・ラジアルホーン2344で構成されたホーン型トゥイーターを搭載しています。
2421Aは2420のサスペンションをダイヤモンド・サスペンションに変更したもので、広帯域のよりフラットな再生を可能にしてます。ダイアフラムは極薄アルミ製で、サスペンションと一体成型されています。
ネットワーク部は広帯域にわたってスムーズなレスポンスが得られるよう12dB/octの特性のものを採用しています。さらに、このネットw-開くで軸外の音響特性もコントロールすることで軸上・軸外でのフラットなパワーレスポンスを実現しています。
また、このネットワークはドライバーの中音域と高音域をそれぞれ独立して調整できるよう設計されており、フロントバッフルのレベルコントロールによって補正が可能です。
エンクロージャーは左右対称のユニット配置を採用しており、音像定位を改善しています。また、ウーファーとトゥイーターを同じ位置にすることで位相特性の改善を図っています。
素材には22mm厚硬質パーチクルボードを用いており、外観はウォルナット仕上げが施されています。
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット |
低域用:38cmコーン型(2235H) 高域用:ホーン型(2421A+2344) |
周波数特性 | 35Hz~16kHz ±3dB |
指向性 (-6dB、1.25kHz~16kHz) |
水平:100゜ 垂直:100゜ |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 93dB/W/m |
許容入力 | 300W(連続プログラム) |
ピーク入力 | 2kW(≦10ms) |
クロスオーバー周波数 | 1kHz |
レベルコントロール |
ミッドレンジ:-∞~+4dB/2kHz ハイ・フリケンシー:-∞~+2dB/12kHz |
エンクロージャー容積 | 140L |
外形寸法 | 幅556x高さ908x奥行480mm |
重量 |
79.5kg(梱包時) |