¥60,000(1978年頃)
電磁粘性質量制御方式を採用した質量分離型ダイナミックバランストーンアーム。
横方向運度のみを行うメインアームと縦方向運動のみを行うサブアームの2つの支持軸を持つ独自の構造を採用しています。
これにより、アームの慣性質量を大きくしつつ、カートリッジの縦方向の動きを軽くし、レコードのそりやバラツキに追従しやすくなっています。
また、この構造によりハウリングに対しても大きなマージンを獲得しています。
トーンアームの低域共振による大きなピークを解消し、低域の分離をさらにクリアにするため、ダイナミック・ダンピング・システムを採用しています。このシステムでは、メインアーム内にサブ振動系を装着することで連成振動の性質を利用しており、低域共振を2.5dB以内に抑えています。
左右方向の共振を低減するため、渦電流と磁力線によって抵抗を与える電磁粘性制御機構を採用しています。
これにより、オイルダンプ式で発生していたオイルの経年変化による劣化を排除しています。
カートリッジの針圧印加機構には、スパイラル型スプリングを用いたダイナミックバランス型を採用しています。
アームベースはフリーポジションとなっており、ピンコードコネクターはアーム取付け部から水平に取り付けることが可能です。
これによりプレイヤーボードの穴あけ加工が不要となっています。
ブルー、シルバー、ブラックの3種類のバリエーションがありました。
型式 | トーンアーム |
全長 | 335mm(シェル付き) |
実効長 | 241mm |
全高 | 72mm(最大94mm) |
オフセット角 | 21.5゜ |
水平トラッキングエラー |
内周:0゜ 外周:2.2゜ |
オーバーハング | 15mm |
高さ調節範囲 | 38mm~70mm(パイプ中心) |
カートリッジ自重 | 9g~35g(シェル付き) |
針圧可変範囲 | 0~3g(0.25g刻み) |
水平・垂直感度 | 50mg以下 |
出力コード |
37pF/m以下 低容量シールド(OLC-5B) 5Pコネクタ方式 |
ヘッドコネクタ | EIA規格4Pコネクター |